ハイアンドローシーズン1 -10話の感想
※普通にネタバレ
まだ観てない・これからの人はごちゅうい
山王連合会をめぐるストーリーがいよいよ完結に向けて加速していく。
SWORDすべてのチームが駐車場に集まって、誰が想いを遂げるのか、誰が最後まで立っていられるのか、そんな緊迫した状況。
なのに、全員の顔が美しすぎて薄暗い駐車場がルネサンス期の巨大絵画のような仕上がりの映像である。贅沢という言葉が人のかたちになったようだ。
暴力シーンが多いのに決して荒々しいだけの画にはならない。乱暴さの中にも統率が取れていて、ぴりっと整っている。そうか…これがLDHの力か…
緊張のピークを迎えたころ、ノボルがチャカを持って現れた。最後のケジメをつけに。
心から山王やコブラたちを愛しているのに生き方が誰よりも不器用なノボル。ノボル、おまえだって本当は山王に戻りたいんだろ!?彼の屈折しているぎこちない愛情表現と危うさに、思わず語りかけずにはいられない。
心の幼女がノボルにミラクルライトを振った。
ノボル〜〜〜〜!がんばれ〜〜〜〜〜!
コブラとヤマトは昔からノボルにとってのたったひとつの光で、彼のすべてだった。
大学で離れることになっても、その二人がいる山王は、彼にとって煌々と光る灯台のような存在だったと思う。
途中、闇が彼自身を飲み込んで、彼が彼でいられなくなった時も、彼が彼を捨てた時も、ずっとノボルを照らそうと光を灯し続けていた。
だけどノボルを救うためなら、その灯台を失ったっていい。二人には覚悟があった。
がんばれ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
ノボルが二人のところに戻る決意をした。
「俺の手はもう汚れちまったから」
「それでもお前はノボルだろ。昔も今も」
チャカを手から落として泣き崩れるノボルをヤマトが受け入れる。
あーーー!!知ってる!!!これはフラグだ!!!!コブラのほうに数歩あるいたら後ろに隠れてた二階堂がノボルを撃ち殺すやつだ!!!!わかる!!!くる!!!!!!やめて〜〜〜〜〜!!!!!!!!
カメラが動いて、ノボルの後ろには誰もいなかった。
一安心したとともに、安易な死亡フラグを想像した己の貧相な胸と想像力を思わず恥じた。
ラブドリームハピネス、この世界にはそれが溢れてる。そんなありがちな展開なんかするわけがないよな。ノボルのこれからもラブドリームハピネスフルだ。
夕暮れの淡い光に包まれた街で、山王のメンバーがノボルを迎え入れる。
ずっと暗闇にいたノボル。今、彼の心は街の景色のように晴れやかだ。
ノボルは少し照れ臭そうにはにかみながら、家村会のバッヂを外した。
「おかえり。」「ただいま。」
ドン
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
いざシーズン2。